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心理学の知識はHSPの理解に役立つ
HSPについて学ぶために、HSP書籍やウェブサイトで勉強されている人も多いかもしれません。その点、日本では良くも悪くもHSPの情報が増えたので、勉強のハードルは格段に低くなったようにも思えます。
心理学を学んでHSPの理解を深める
HSPを適切に理解するには、心理学の知識がとても役に立ちます。そこで大事になるのは「どうやって学ぶか」「何を学ぶか」だと思います。
勉強の入り口としては、書籍やネットのような情報源でもよいのかもしれません。ただ、心理学の研究にもとづいてHSPを理解するためには少し注意が必要です。
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HSPという概念が、心理学の中でどのような位置づけにあるのか?
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HSPが学術的にどう説明されるのか?
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HSPが他の心理学的概念とどう関連するのか?
そのような点が、HSP書籍やウェブサイトでは不足しているようにみえるからです。また、心理学の研究にもとづくHSPの考え方とズレがある場合もみられます。
これまで、書籍やウェブサイトでHSPを勉強してきて、さらにステップアップされたい方へ。心理学もあわせて学ぶことによって、HSPへの理解を深めることをおすすめします。心理学を学ぶことは、HSPへの理解が深まるだけでなく、皆さんの自己理解や日常生活にも役に立つはずです。
そしてなにより、HSPを適切に理解するには、心理学の知識が不可欠です。
例えば、環境感受性とは、私たちの心の一つの機能であるといえます。では、心とは一体何なのでしょうか?
また、環境感受性の気質・性格的な側面を感覚処理感受性と呼びます。では、気質や性格とは何を表すのでしょうか? 気質と性格は同じものなのでしょうか?
このような知識があるのとないのとでは、HSPへの理解が全然違ったものになります。そして、このような知識は、心理学を学ぶことで得ることができます。